司法修習(民事裁判)で用いた本

1.白表紙

 

新問題研究要件事実

新問題研究要件事実

  • 発売日: 2011/09/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

事例で考える民事事実認定

事例で考える民事事実認定

 

 民裁は他にもたくさん白表紙があるけど,ちゃんと読んだのはこれくらい。

 

2.要件事実,事実認定

 

 

 

 とりあえず持っておけば何とかなる。

 

要件事実マニュアル 第5版 第1巻 総論・民法1

要件事実マニュアル 第5版 第1巻 総論・民法1

  • 作者:岡口 基一
  • 発売日: 2016/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 これもよく使った。

 

ステップアップ民事事実認定 第2版

ステップアップ民事事実認定 第2版

 

 

3.その他

 

 いわゆるLPシリーズ。他にも離婚,医療,労働,建築などがあり,その手の事件に当たったとき最初に見ていた。

 

 

司法修習(検察)で用いた本

1.白表紙

 

検察講義案〈平成30年版〉

検察講義案〈平成30年版〉

  • 発売日: 2020/03/01
  • メディア: 大型本
 

 これと「終局処分起案の考え方」。

 

2.その他

 

 

 

犯罪事実記載の実務 特別法犯
 

 公訴事実とか被疑事実を書くときはこれを見ながら書いた。

 

 

令状事務 (三訂版)

令状事務 (三訂版)

  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: 単行本
 

 勾留請求とか勾留延長請求のときに使った気がする。

 

3.少年事件

 

少年法実務講義案 (三訂補訂版)

少年法実務講義案 (三訂補訂版)

  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: 単行本
 

 

 

注釈少年法 第4版

注釈少年法 第4版

  • 発売日: 2017/09/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

少年事件重要判決50選

少年事件重要判決50選

  • 発売日: 2010/10/01
  • メディア: 単行本
 

 

(あんまりいないと思うけど)少年事件が回されたら。

 

以上。刑裁で使った本もよく使うので,以下も参照。

 

decafcheap0518.hatenadiary.jp

 

司法修習(刑事裁判)で用いた本

1.白表紙

プラクティス刑事裁判

プラクティス刑事裁判

  • メディア: 大型本
 

 

 

プロシーディングス刑事裁判

プロシーディングス刑事裁判

  • メディア: 大型本
 

 この2冊と「刑事事実認定ガイド」はよく参照した。

 

 ※白表紙は平成19年版

判決起案をするときに参照した。ただ,今は修習でちゃんとした判決の起案はしない方が多いみたいなので,使わない人は全く使わない。

 

2.事実認定

 

刑事事実認定重要判決50選〔第3版〕(上)

刑事事実認定重要判決50選〔第3版〕(上)

  • 作者:植村 立郎
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 単行本
 

 

 

刑事事実認定重要判決50選〔第3版〕(下)

刑事事実認定重要判決50選〔第3版〕(下)

  • 作者:植村 立郎
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 単行本
 

 

3.刑事手続

 

 最も頻繁に参照した本(この巻に限らず)。

4.量刑

 

裁判員裁判における量刑評議の在り方について

裁判員裁判における量刑評議の在り方について

 

 

以上。随時思い出したら追加予定。

統計検定2級の勉強に使った本

はっきりいって、文系の人が統計2級程度を持っていて何かできるようになるということもないのですが、一応わかりやすい目標があった方が学習も身に入るということで。

 

 教科書

統計学

統計学

 

 学部の講義の指定教科書であったため本書をメインにしていました。筆者のホームページに訂正や練習問題の解答などが載っています。

率直な感想を述べると、本書をメインに読み進めるには若干難しく、かといって辞書として使うには物足りないという、少々中途半端な感が否めないように思います。

 

参考書

 

 高校レベルが危うい場合はここから始めるといいかと。標準偏差の説明が非常にわかりやすく説明されています。また、チェビシェフの不等式は本書を読んで初めて理解できました。

 

 

 諸定理の証明は本書が最もわかりやすかったと思います。また、2級レベルの仮説検定についても本書が最も役に立ちました。回帰分析以外は概ねカバーしているので、本書をメインに使うのもいいかもしれません(むしろ推奨)

 

問題集

 

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2016〜2018年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2016〜2018年]

 

 公式の過去問集。

 

 

以上まとめましたが、2級レベルならネット上にいくらでも解説があるので、ぶっちゃけなんでもいい何か1冊辞書的に使用する本があれば十分なようにも思います。今の私なら、学習用にマセマ、辞書として下の『統計学入門』を使います。

 

統計学入門 (基礎統計学?)

統計学入門 (基礎統計学?)

 

 

 

コーポレートファイナンスの原理/Stephen A. Ross他

 

コーポレートファイナンスの原理 【第9版】

コーポレートファイナンスの原理 【第9版】

 

 本ブログの管理人は法学畑の人間ですが、会社法や租税法など、ファイナンス関連の知識が必要になる場面も多いため、必要に駆られて購入しました。

 

<良い点>

・1500ページを超える分量のため、ファイナンス周りで知りたいと思っていたことはほぼカバーされていました。「効率的市場仮説」「ベータ」「資本資産価格モデル(CAPM)」「プット・コール・パリティ」などの概念は、ネットで検索してもなかなか理解できなかったのですが、本書を頭から読んでいけばきちんと理解できるようになります。

・本書と同じレベルのファイナンスの教科書はたいてい2(+n)分冊になっていますが、本書は1冊にまとめられており、コスパがいいです。

・かなり分厚いですが、練習問題をとばせば見た目ほど大した分量ではありません。練習問題は解かなくても読み進められるようになっています。

・論文や書籍、ウェブサイトへのリファレンスが非常に豊富で便利です。

 

<留意点>

・分厚い。計画的に読み進めないと厳しい。

・あからさまな直訳が多く、あまりこなれた翻訳とはいえません。訳者あとがきにあるように、正確さを心がけようとすると仕方がないのかもしれませんが、多少の読みにくさはあるかもしれません。

・数学・経済学の知識はほぼ必要ありませんが、会計学統計学の知識が多少ないと読み進めるのが難しくなるかもしれません。簿記3級、統計検定3級レベルの勉強はしておいた方がいいかもしれません。個人的には、『数理法務概論』(最下段にリンクをのせておきます)の4章、5章、8章を事前に読むことをおすすめします。

・練習問題の解答は一部しかありません。なお、StuDocuというウェブサイトに全問題の解答・解説を見つけることができます。

 

 

数理法務概論 -- Analytical Methods for Lawyers

数理法務概論 -- Analytical Methods for Lawyers

  • 作者: ハウェル・ジャクソン,ルイ・キャプロー,スティーブン・シャベル,キップ・ビスクシィ,デビッド・コープ,神田秀樹,草野耕一
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2014/03/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現代経済学の数学基礎/A.C. チャン他

 

現代経済学の数学基礎〈上〉

現代経済学の数学基礎〈上〉

 

 

 

現代経済学の数学基礎〈下〉

現代経済学の数学基礎〈下〉

  • 作者: A.C.チャン,K.ウエインライト,Alpha C. Chiang,Kevin Wainwright,小田正雄,高森寛,森崎初男,森平爽一郎
  • 出版社/メーカー: シーエーピー出版
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: 単行本
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静学分析、比較静学分析、最適化問題、動学分析が一通りまとめられている。

 

<良い点>

・おそらく類書の中では最も丁寧に数学の解説がなされている。多くの類書が高校数学の内容を前提として議論を進める中、本書は複素数三角関数、指数関数、対数関数、微積分、ベクトル、行列などの基礎的な内容から説き起こし、大学レベルの微積線形代数までカバーしている。そのため、高校数学に全く触れたこともないという人にはさすがに厳しいかもしれないが、高校数学を完璧に理解している人(そんな人いるのか?)でなくとも問題なく読み進められる。

 

・実際の経済理論やモデルが豊富に紹介されており、数学が経済学の中でどのように用いられているかを理解できる。

 

<留意点>

練習問題の解答と索引が下巻にしかない。上巻しか手元にない場合、結構困る。索引と解答をコピーしておくなどの工夫が求められる。

 

微分方程式に関する記述は論理の飛躍が多く、本書だけ読んでもモヤモヤするかもしれない。より詳しい数学書で補足する必要がある。